2度目の個展「しほのえ展2」無事終了いたしました。
連日たくさんの方々にお越しいただき、心より感謝申し上げます。

富ヶ谷のギャラリー&音楽サロンPachetartさんを見つけて予約を取り準備を始めたのが半年前。
それまでに描き溜めたもの、新たに描いたもので前回を上回る合計27点の展示となりました。
開催1ヶ月前の追い上げは凄まじく、2月に入ってから描いた枚数は7枚、最後の一枚は搬入当日の午前1時まで描いてました(自慢になりませんよ〜〜
やると決めた時からその力が出せてたらなぁ、とは思うけど、
あの超スロースターターの父の血を引いてるからまぁしょうがない。
展示のテーマは【私の好きなもの】
『風景』
まずは前回メインだったペンと透明水彩で描く、ねこのいる風景。
さんぽの時に見かけた暗渠や路地裏、階段、トタンやビビの入ったコンクリート、サビ、雑草、斜めった電柱や絡んだ電線、マンホール、カラーコーン、室外機などの萌えポイントがふんだんに入った堪らない風景にねこをちょこんと。
原画に顔を近づけて細かいところまで食い入るように見ていただき、私のこだわりや遊び心を発見していただいたりなど、やはり原画展は良いですね♪
『電柱』と『空』
前回一枚だけ描いた「電柱と空」をさらに発展させました。
さまざまな美しい表情を見せる空の色をまだ失敗率の高い透明水彩で描き、成功した暁にはサインを入れるように電柱、電線をペンで描き入れる。
電線の線はやはりペンで描きたい。わからないくらいの緩やかなカーブや線の掠れなどのこだわりを何人かの方にずいぶん熱弁した気がします…犠牲者の方々、申し訳ありませんでした(汗)
そして新たに始めた油彩でも空を何点か。グラデーションやもくもくした雲や光の表現にゆっくり乾く油絵の具はとても向いてるようなので、今後いろいろ試していこうと思います♪
そして『ねこ』
路地の風景の絵に必ず登場していたねこ。そのねこを、もっとかわいく描きたい。本物のねこのかわいさに敵うわけないけど、なんとか近づけたい。もっと、もっと…
という気持ちで始めたねこの似顔絵。
練習のためにお友だちのしんさんのおうちねこ・ユキちゃんとピッピちゃん、お散歩仲間の音楽家長野次郎さんのおうちねこ・トラさんとクロさんを描かせていただき昨年プレゼントし、「しほのえ展2」で展示させていただくことに。
そんな中、個展が近くなってきたころにトラさんが虹の橋を渡られたと長野さんから伺い…
ギャラリーに展示されたねこさんの絵に「会いにきたよ〜」と手を振るご家族のその光景を目にし、胸が熱くなりました。大切な大切なご家族を私に描かせてくださったのだなぁ、と。
のしんさん、長野さん、この度は本当に感謝してます。ありがとうございました。
今後ねこ似顔絵のご依頼がもしありましたら、私でよろしければお引き受けさせていただきます。
さらに今回はスペシャルイベントとして、私の好きな『音楽』を。
ギャラリーを探してた時の条件は"ピアノのあるギャラリー"
大大大ファンのシンガーソングライター柳田健一さんに、演奏をお願いしちゃったんですね、半年前の私。なかなか思い切った事しましたね〜〜
イベントをご一緒したり、大ファンでありながらお友だち付き合いもさせていただいてるとっても気さくな柳田健一さん。むちゃな申し出を快諾してくださり、絵も進めつつライブの話も進めていた頃、柳田健一さんのニューシングル「クリスマスゆえに」のジャケットイラスト&MVイラストを光栄にも依頼してくださり【記事へ】結果的にはそのお返しにライブを、という流れに。
ライブの内容はほとんど知らされておらず柳田さんにお任せ。
「クリスマスゆえに」に語りで参加されたKaren Tokitaさんやコーラスで参加されたとみさんもゲストで来てくださるとの事…!えええ〜!どんなライブになるんだろう??ワクワクして何も手につかな〜い!(個展準備を〜〜
個展開催中の3/1のみPachetartのサロンルームが開き、ライブが行われました。
もう、最高でしたよ(号泣)
私の大好きな美しいインストゥルメンタル曲「風」でスタートし、ギャラリーが春の小川のモデルになった河骨川の近くという事もあり、柳田さんがアレンジ・カバーされてる「春の小川」へ…
柳田健一さんが表現される素朴で美しい世界、お人柄が滲み出るおちゃめなトーク、パフォーマンス、そして楽曲の素晴らしさ。
柳田さんの曲を柳田さんが敬愛するゲストの方々が歌う、というコラボも圧巻!ゲストの方それぞれの魅力を最大限に引き出すような柳田さんの選曲、アレンジ、優しい伴奏と眼差し。
柳田健一さんがサントラを手掛けられた映画『還ら去る君へ』の飯野歩監督もお客様として来てくださってて、急遽前へ。
4/5より池袋シネマ・ロサでの劇場公開が決まった映画の話や、柳田健一さんの音楽の魅力などをお話してくださいました(たぶん、客席のみなさんはお話を聞きながらも監督の筋肉ムキムキが気になって気になってしょうがなかったのではないかなとw
【私の好きなもの】の『音楽』として私が私のために企画した私が1番喜ぶ柳田健一さんのライブ。まさに夢のようなひととき♪
お席はおかげさまでsold outに。客席のみなさまもとても楽しんでくださり、大盛況にて無事終了しました。
この場を借りて、無茶なお願いを聞いてくださり、そしてこんな素晴らしいイベントにしてくださった柳田健一さん、本当にありがとうございました(泣)
ゲストのKaren Tokitaさん、とみさん、お越しいただき、そして素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました!飯野歩監督、熱いトークをありがとうございました!映画観に行きます!(3回は行きますw
仕事しながら個展+ライブイベントのフライヤー制作、宣伝と集客、グッズ等の準備、そして絵を描く。なかなかのハードな日々でしたが、1人ではとてもできなかった事。姉や甥っ子にはずいぶん助けられました。本当にありがとう。
幼馴染のかおちゃん、油絵のことや他いろいろ、相談に乗ってくれてありがとう。
仲良くしていただいてる柳田さんの奥さま、そして共通のお友だち。お散歩(呑み)仲間のみなさん。たくさんたくさん背中を押していただきました。そして見守ってくださる父や母の関係の方々。職場の仲間。ほかたくさんの方々に支えられ『しほのえ展2』は実現できました。本当にありがとうございました。
足をお運びくださったみなさま、来られないけど応援してくださったみなさま。
Xや、特にInstagramを見て来ました、と言ってくださる方が思った以上に多く、見ていただけていたんだなぁと改めて身の引き締まる思いです。ありがとうございました。
今回の展示で風景画『2014年の柳橋と黒猫』で素材写真を提供してくださった本田創さん、油絵の『貯水槽と空』で素材写真を提供してくださった蓑田一郎さん(みのいちさん)あらためてお礼申し上げます。素敵なお写真をありがとうございました!
そして富ヶ谷のギャラリー&音楽サロンPachetartのオーナー、矢萩さん。素敵な環境の開放的でおしゃれなギャラリー&サロンでとても気持ちよく展示、イベント開催させていただきました。この度は大変お世話になり、ありがとうございました!
「描かなきゃ…」から「描きたい!」に明確に変わったここ数年。今回ほど自分の中に父と母を感じたことはありません。あ〜でもない、こ〜でもない、と何だか一緒になって絵を描いてたような気がしてます。
うん、きっとそうだね。これからも一緒に、楽しく♪
長〜い文章になりましたが、最後に短くまとめます。
関わってくださった全ての方々に心から感謝します。ありがとうございました。
大橋志歩
しほのえ展2
~路地、電柱、空、そしてねこ~
2025.2.27〜3.2 音楽サロン&ギャラリーPachetartにて